デジタルカメラについてのFAQ

Q 子どもたちが撮影した写真のうち、フロッピーから読み取れないものがあります。原因は何ですか?
A 撮影した写真のうち一部だけが読み取れないのは、フロッピーディスクの一部が不良な状態になっているためです。おそらく、何度も使っているうちにエラーが起きたのではないでしょうか。
 そのフロッピーディスクのエラーをチェックし、不良な箇所を修復することで回復します。詳しくは「同じフロッピーをどれくらい使い続けても大丈夫ですか?」を参照してください。
Q 同じフロッピーをどれくらい使い続けても大丈夫ですか?
A フロッピーディスクは何度も使っているうちに、一部が不良な状態になることがあります。そうなると撮影した写真のうち1枚だけが読み取れない、といったトラブルが生じてしまいます。フロッピーディスクの中の不良箇所に保存された写真は、読み取ることができないからです。
 ウィンドウズでフロッピーディスクの状態をチェックする方法があります。
 デスクトップ画面の「マイコンピュータ」のアイコンをダブルクリックし「3.5インチFD(A:)」にマウスの矢印をあてて右クリック。「プロパティ」を選び「ツール」画面のエラーチェックの「チェックする」ボタンを押してチェックディスクを起動します。
 チェックディスクのオプションとして並んでいる「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」「不良なセクタをスキャンし、回復する」の両方にチェックを入れてから「開始」ボタンを押します。
 この作業でフロッピーディスクの不良箇所は修復され、安全に使えるようになります。
 フロッピーディスクは定期的にエラーをチェックするようにしてください。
Q デジカメとパソコンをケーブルでつないで、撮った写真をパソコンで見ることはできますか?
A 基本的にフロッピーディスクを使って撮影することを考えて、マビカを選定しました。撮った写真はフロッピーディスクに保存されるので、マビカとパソコンをケーブルでつながなくても、どのパソコンでもフロッピーから写真を読み取ることができます。
 マビカ用のメモリスティックを独自に購入した場合、マビカとパソコンをケーブルでつなぐ設定をおこなうことで、パソコンからマビカで撮影した写真を直接、読み取ることができるようになります。
 ケーブルによる接続が必要になった場合には、サポート内作業申込書に記入して、情報教育推進室に連絡してください。
Q 写真を使う用途によって、撮影する解像度はそれぞれどれぐらいがよいのでしょうか?
A マビカに付属する取扱説明書を読んでもらうとわかるのですが、フロッピーディスクで撮影する場合、1600×1200、1600(3:2)、1600(ECM)、1024×768、640×480の5つの画像サイズが選べます。画素数でいうと最も解像度の高いのは1600×1200で200万画素相当、続いて1024×768で80万画素相当、640×480では35万画素相当と説明されています。
 撮影する解像度を決めるとき、忘れてならないのは、「解像度が高い=ファイルのサイズが大きい」ということです。
 パワーポイントで作ったプレゼン資料を液晶プロジェクタでスクリーンに投影する場合は、どれくらいの大きさに投影するかで、撮影する解像度を決めるとよいでしょう。それには、解像度を変えて撮影した写真を使ってプレゼン資料を作り、実際に投影してみると、適当な解像度がわかります。
 写真を多く使ったプレゼン資料の場合、解像度の高い写真を使用すると、完成したプレゼンはフロッピーディスクに収まりきれなくなることがあります。
 次に、ホームページに載せるときは、解像度が高いと写真のファイルサイズが大きくなり、ホームページが表示されるまでに時間がかかります。京田辺市の学校は高速回線でインターネットにつながっていますが、ホームページを見に来る人みんなが高速回線ではありません。解像度を低くして(ファイルサイズを小さくして)、見る人にやさしいホームページを心がけてください。
 A4用紙いっぱいに印刷する場合、200万画素が目安になります。ですから、マビカで最も解像度の高い1600×1200の画像サイズは、A4用紙いっぱいに印刷できる解像度だと考えてください。プリント写真と変わらないように印刷するにはもっと高解像度が必要ですが、プリンタの設定や印刷する用紙の質によっても、仕上がりは違います。
Q 解像度とは何ですか?
A フィルムで撮影する写真と違い、デジカメでは画面を無数の点に分けて、画像の情報を記録しています。その点の数が、デジカメの解像度です。点の数が多ければ、全体は緻密な画像になり、点の数が少なければ、粗い画像になります。
 デジカメのカタログでは「画素数」という単位が使われています。これが点の数のことで、多ければ多いほど高解像度の写真を撮ることができます。
Q 1枚のフロッピーディスクで何枚の写真を撮ることができるのですか?
A マビカに付属する取扱説明書の61ページに載っています。
 画像サイズによって1枚のフロッピーディスクで撮影できる枚数は違います。1600×1200の画像サイズで約4枚、1600(3:2)で約4枚、1600(ECM)で約8枚、1024×728で約10枚、640×480で約30枚です。
 撮影が終わったフロッピーディスクは取り替えることができますので、あらかじめ必要な枚数を用意しておいてください。
Q 学校で別のデジカメを買いました。撮影した写真をパソコンで読み込むためソフトをインストールしてもらえますか?
A サポート外作業申込書に必要事項を記入し、情報教育推進室に連絡してください。作業にあたっては、接続ケーブル、デジカメの説明書などをそろえておいてください。
Q デジカメで撮影するときのコツは何ですか?
A 写真のよしあしは大きくピント、構図、色バランスで決まります。学校で撮影する写真は芸術写真ではありませんが、意図したものを伝えるための基本は変わりません。
 フィルムのカメラと違うのは、デジカメのほうが軽いことです。しかも、デジカメではファインダーではなく、カメラ裏側の液晶画面を見ながら撮影するのが普通です。このため、シャッターを押したとき、どうしてもカメラが動いてしまいます。
 デジカメで撮影するコツの第一は、この手ブレをなくすことです。カメラを持った両脇を締め、シャッターを押すとき、カメラが動かないようにします。こうすると、ピントの合った写真を撮ることができます。
 それから、被写体に向かい合ってデジカメを構えたとき、そこからさらにもう1歩、できればもう2歩、被写体に近づいて撮影すると、写したいものがはっきり写った写真を撮ることができます。
 構図で必要なのは、写真画面の中に何もない空きをつくらないよう、被写体の配置を考えることです。どうしても空いてしまうところが出る場合、そこに何か関連するものを置いて撮影すると、画面に空きのない、バランスの取れた構図ができます。
 色のバランスでは、画面の中に原色(青、赤、黄)があると、写真全体が映えます。せっかくのカラー写真ですから、色の配置にも気を配ると、よい写真が撮れます。
Q マクロ撮影とは何ですか?
A マクロ撮影というのは、花や昆虫などの小さな被写体を大きく撮影する方法です。知っておくと便利です。
 マビカでマクロ撮影をするときは、カメラ裏面にあるPLAY/STILL/MOVIEスイッチを「STILL」にし、FOCUSボタンを繰り返し押して、花(チューリップ)のマークを表示させます。こうすると、ズームボタンをW側いっぱいに合わせると、被写体から約3センチの距離までカメラを近づけて撮影することができます(取扱説明書67ページ参照)。
Q デジカメで撮った写真をパソコンに取り込むとき、注意する点はありますか?
A フロッピーディスクに記録された写真はMVC-001S.JPGといったように、マビカが決めた規則にしたがって、機械的な名前がつけられています。この名前には、撮影した順番、画像サイズ、静止画・動画の違い、などの情報が含まれていますが、ファイルの名前を見ただけでは、何を写した写真かわかりません。
 そこで、パソコンに取り込むときには、何を写した写真かがわかるよう、名前をつけ直して、パソコンに保存してください。ファイルの名前をどのようにつけるかはむずかしいのですが、あとで迷わないような名前にしておくことが大切です。ファイルの名前には全角文字で256文字まで使えます。
Q パソコンに取り込んだ写真をどのように編集するのですか?
A パソコンに取り込んだ写真をワードやパワーポイントでそのまま利用する場合、「挿入」メニューの「図」の中にある「ファイル」を選んで、写真のファイルを指定します。そして、画面に挿入された写真の大きさや場所を変えるのは、マウスを使って自由にできます。
 パソコンに取り込んだ写真を加工してからワードやパワーポイントで利用するとき、写真を加工するソフトを使います。配布したノートパソコンに入っている「JTrim」というソフトが、その写真加工用ソフトです。
 写真を回転したり、色を調整したり、文字を入れたり、いろんなことができます。使い方は、JTrimのマニュアルを参照してください。
Q 写真を印刷するとき、注意することは何ですか?
A 写真を印刷するときは、ただ印刷できればよいのではなく、きれいに印刷したいと考えるでしょう。きれいに印刷するためには、プリンタの設定が必要です。
 エプソンのPM-2000CやPM-2200Cの場合、それぞれのプリンタのプロパティの中に「印刷設定」があります。印刷設定の「基本設定」にある「設定変更」を選んで、設定をおこないます。
 ポイントになるのは「用紙種類」と「印刷品質」です。写真印刷用の用紙を用意して、「用紙種類」を変更します。次に「印刷品質」を指定して(印刷品質は用紙種類によって選択肢が変わります)、OKボタンを押します。
 それでも印刷出力の印象はパソコンの画面で見た印象とかなり違います。仕上がりが気になる場合には、必要に応じて「ハーフトーン」「色補正」など他の設定項目を調整してください。
 なお、高画質の印刷は時間がかかり、インクをたくさん消費します。