「ブレーキ」って知っていますか? 自転車や自動車についています。スピードを出し過ぎた時や危険なときに事故を防ぐためのブレーキ」をかけます。
「えっ こころにブレーキなんてあるの?」「こころのブレーキの安全点検ってなにするの?」と思う人もいるかもしれません。
でも、「こころのブレーキ」は、ここにいる全校のみなさん、だれもが持っているし、使っています。 たとえば、みなさんは、いたずらやよくないことをして、お家の人や先生に注意されたことがあると思います。 こういうとき、「もうこの次からはこんなことをするのはよそう」と思ったり、考えたりします。これが「こころのブレーキ」です。そして、なんであんなことをしてしまったんだろう」「どうして、あんなことをいったんだろう」「悪かった」「すまなかった」と反省します。それが「こころのブレーキの安全点検」をすることになるのです。 みんなは、毎日の生活の中で「してはいけないこと」「正しいこと」などについてたくさん勉強します。 自分は、よく注意されてだめな子どもだと思っている人は、実は、「自分が悪い」と思っているので、しっかりしたこころのブレーキがあるのです。だから、悪いことをしたとき、ブレーキが働いて、とことんひどいことはできないし、しないものです。こういう人は自分で気がついていなくても、友だちにやさしくできるし、親切にできる人なのかもしれません。もし、悪いことをやってしまっても、後で、気になって心配になって、もう悪いことをするのは、絶対にやめようと思う人です。 ところが、自分のしている悪いことに気が付かない人は、相手が困っていても悲しんで泣いていても心のブレーキがないので、相手が嫌がったり、相手が困ったりしている様子をみて楽しんでいます。 困っている人の心の中はみえません。人は、困ったことがあっても、心配事があっても、最初は、がまんして黙っていますから、みんなには分かりません。 しかし、それが重なるにつれ、また、時間がたつにつれ、その困っていること、嫌だったことは、その人の顔や態度に表れてきます。そのとき、こころのブレーキがしっかり働く人は、自分のせいかなあと思って、悪いことやいたずらをやめます。 でも、こころのブレーキが壊れている人は、よけいにやってしまいます。 こころのブレーキが壊れている人が、大住小学校の中にいるとしたら、それを修理しなければなりません。この「こころのブレーキ」は自分で修理することができます。 友だちの悲しそうな様子やさびしそうな態度に気づいて、反省して次から気をつければ、修理は終わります。
今、自分のしていることや、言っていることを少しふり返ってみましょう。ふり返って反省することが「こころのブレーキ」の安全点検です。
「こころのブレーキ」の安全点検は、誰もがしなければなりません。 そして、よく効く「ブレーキ」にしておかなければなりません。
今日は、じぶんの「こころのブレーキ」を点検してください。