「子どものやる気」
新年明けましておめでとうございます。平成26年の新春をご家族お揃いで健やかに迎えられたことと存じます。年の初めにあたりまして、皆様方のご多幸を心からお祈り申し上げます。
旧年中は、本校教育推進にあたり、多方面よりのご理解とご支援を賜り厚く感謝いたしております。特に、運動会、マラソン大会等の行事や子どもたちの登下校における安全確保の取組など、保護者や地域の皆様方に大変なご支援をいただきました。地域に支えられ、地域の方々とともに、子どもたちも精一杯活動できたと思います。今後も地域とともに歩んでいく大住小学校でありたいと考えております。心より感謝申し上げます。
さて、以前読んでいました雑誌の「子どもの主体性を育てる親子の対話術:河野 宏(編・著)」という一編が目にとまりましたので紹介します。
「小学5年生の嘆き節」 僕がテレビを見ていたら、お母さんが「B男、早くお風呂に入りなさい」と言いました。僕は、いやだなあと思い生返事をしていたら、お母さんが、「早く入りなさい」とまた言いました。仕方なく、風呂場に入りますと、お母さんが、「早く洋服を脱ぎなさい」と言います。お風呂に浸かっていると、「早く出て、体を洗いなさい」と……「いつまで洗っているの」「早く浸かりなさい」……「早く出て洋服を着なさい」……。急いで洋服を着ていたら、僕、シャツを反対に着てしまいました。お母さんが言いました。「ゆっくり落ち着いて着ないからだ」と。僕は何が何だか、分からなくなりました……。 整理・整頓ができない、やかましく言っても勉強しない、食事のマナーをわきまえない……何事をするにもだらしなく“やる気”がない。そんな子どもたちが目的を持って、目標に向かって“やる気”を起こして努力するためには、①今の相手の気持ちを共感する=なるほど、②応えてやる=~だったのね、③気付いてやる=そうだったのか、④感じてやる=楽しいね、悲しいね、などの経験することが必要のようだ。 |
と記されていました。
この4項目で全てが解決するとは限りませんが、少なくとも、大人でもほめられると嬉しいものです。ましてや小学生の子どもたちですので、ほめたり認められたりすることで自信にもなりますし、やる気や次への意欲にもつながるものと考えます。
京都府の教育の基本理念にも
「私は、かけがえのない存在として、愛され、見守られている」
「私は、共に支え合い助け合う仲間として、信頼されている」
「私は、この社会の一員として、責任ある行動を期待されている」
温かくて厳しい、こうした周囲からの愛情や信頼、期待などに【包み込まれているという感覚】こそが、安心や自信、誇りや責任感をもたらし、自ら「未来を展望し」「自然、人、社会とつながり」「挑戦し続けて」いこうという意欲を引き出し高めるものと考えます。
としています。
大住小学校では、子どもたちをほめ、認めていくことをモットーに教職員一同が一致して教育を推進してまいりますので、今後ともご理解とご支援をいただきますようお願いいたします。
校 長 谷 口 史 人