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5月21日(火)今週の3年生

今週3年生は、単元テストを、1日1科目で実施しています。

昨年度から中間テストが無くなり、この単元テストが実施されるようになりました。定期テストではありませんので、テスト前の部活休みもありません。普段の学習の成果を見るためのテストです。

 

そして本日、私の担当教科である、社会の単元テストがありました。

 

テストの結果をパラパラ…と、見ていると、予想以上によくできているのです。正直、嬉しかったです。

 

家庭学習をおろそかにすると、今回のテストでは点数はあまり取れないはずです。なぜなら、普段の私の授業では、板書や説明はほとんどしていないからです。授業で重視しているのは、「自分で学ぶ力をいかにつけるか」です。ですので、「生徒が自分たちで学びを進めるには、どのような発問をすればいいのか?どのような学習の形態(個人で行うのか、グループで行うのか、それとも完全に立ち歩きOKのフリースタイルにするのか、など)が適しているのか?」などに、授業づくりに重きを置いています。

ひと昔前の先生は、どれだけ上手く学習内容を説明できるかどうか、を重視していたと思います。しかし、このやり方だと、生徒は説明を「聞くだけ」に終始してしまい、自分で考える力や習慣がつかないのではないでしょうか。また、このような学習スタイルに慣れていくと、見たこともないような事象に出くわしたときに、「こんなん教えてもらってないし、できるわけないやん」と、なってしまうことでしょう。

 

短期的な目標で、定期テストでいい点をとる、受験に合格する、は、あっていいと思います。でも、長い目で見たとき、先生から教えてもらうだけの学習が、果たして将来身を結ぶのだろうか、と考えてしまいます。そうであるなら、私は、「社会科」という教科を教えるだけではなく、「社会科」という教科を使って、「学び方」、「物事の考え方」、「文章の書き方」、「友達とのコミュニケーションの取り方」、「わからないときの対処法」、「質問の仕方」、「家庭学習の大切さ」など、を身をもって知ってもらうことの方がよほど大切ではないかと思います。だから、私の授業では、あまり板書や説明はしません。

 

そんな背景があっての、今回の単元テスト。教えていないのに、良い結果が出た。すなわち、「みんなが家庭学習を頑張った!」に繋がりますよね。

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生徒「先生、もっと板書してほしいです。その方がわかりやすいです。」

私 「そうかもしれんな。でもな、そう思うんやったら、自分にできることはなんや?」

生徒「…自分から(先生とか、わかってる人に)質問に行けばいい」

私 「せやな。みんなが、みんな、板書してほしいと思っとるとは限らん。(まぁ、それは逆もまたしかりやけど。)

   で、君がこのままではいけん、って思って僕に相談に来たわけやろ。大切なのは、その『意欲』や。

   意欲がない者にどれだけ頑張って説明しても何も蓄積せんよな。今後、君は学びで困ったときは、

   人に聞いたり、自分で調べたりしようとするやろ?それこそ、先生がみんなに身に付けてほしい力や。」

   (もちろん、このあときちんと社会科の説明もしました。)

 

さぁ、みなさん。門戸は開かれていますよ。学ぶも、学ばぬも自分次第です。先生たちはいつでもウェルカムですよ。

                                              by  学年主任