コンピュータウイルスの正体は、コンピュータ用に作成された不正なソフトウェアです。
パソコンに感染したウイルスは、パソコンやネットワークシステムにいろいろな悪さをします。ちょうど病気にかかった状態とよく似ています。
たとえば、ハードディスクの中のファイルを消したり、画面の表示を異常にしたり、パソコンを起動できなくしたりします。さらに恐ろしいのは、ネットワークのカギをこっそり開けて、誰でも入って来られるようにするものもあります。
最近は、ウイルスに感染したパソコンのデータを壊すようなことはめったにしません。
ウイルスに感染させたパソコンを、ウイルス作者のグループが勝手に遠隔操作して、別のコンピュータに対する攻撃(重要なデータを盗んだり、重要なデータを保管しているコンピュータを利用しにくくしたりなど、目的はいろいろあります)に利用しようとしたりと、自分以外の第三者に対して被害を与える目的で利用するのです。ですから、簡単にウイルスに感染したことがわからないように、特別な注意を払っています。
電子メールやUSBメモリーなどを使って自分の複製を勝手に他のパソコンに送りつけて広がっていきます。その様子がインフルエンザのような病気の流行とよく似ているので、ウイルスと呼ばれるようになりました。
数年前までは、コンピュータウイルスに感染した場合の症状としては、
・ファイルやデータが(勝手に)削除される
・パソコンの動作が不安定になる
(動作が遅くなったり、フリーズしたり、ソフトが強制終了したりする)
ことで、感染したのではないかと気づくことができたのですが、最近は感染したことを利用者に知られないように工夫を凝らしています。
参考: 独立行政法人 情報処理推進機構 :情報セキュリティ(個人の方)
http://www.ipa.go.jp/security/personal/index.html 感染経路としては
・ウイルスに感染したホームページを閲覧する
・電子メールに添付されたファイルを開く(写真を閲覧するだけでも感染することがあります)
・ウイルスに感染したUSBメモリの自動実行(Autorun)による感染
・ファイル共有ソフトを利用したウイルスに感染した動画や音楽ファイルを再生した
・偽のウイルス対策ソフトによる感染
・Officeアプリケーション(Word、Excel、PowerPoint、Access)のマクロ機能からの感染
等と様々な感染経路があります
参考: 「総務省 国民のための情報セキュリティサイト」
http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/ ・インターネットに接続していないから安心
・電子メールを使っていないから安心
ということは、すでに迷信です。
インターネットに接続していないパソコンは、最新のウイルス対策データを入手していないだけでなく、使用しているソフトウェアのセキュリティ対策を施していないことを意味しますから、かえって危険な場合があります。