式 辞
春和景明・・・春の訪れが例年になく早い今日の佳き日に、ご来賓の皆様のご臨席を賜り、令和元年度第41回卒業証書授与式を挙行できますことはこの上ない喜びであり、高段からではございますが、厚く御礼申し上げます。
さて、二百三十八名の卒業生のみなさんは、この3年間、進路実現につながる意欲ある日々の学習、自然体験学習や校外学習で培った社会性、魂のこもった体育大会や感動の嵐を呼んだ学芸発表会での団結力、部活動での努力と忍耐力、様々な力を身に纏うように個々成長し、そして、集団としてまとまりが強くなっていくのを感じました。創立41年の歴史に、確実にその一ページを刻み、令和という新しい時代の幕開けにふさわしい素晴らしい学年でした。
そのみなさんを見送ってくれるはずの在校生はこの場にいませんが、体育館右側のモザイクアートに後輩の思いが込められています。
中学校生活最後の2週間は、長期の臨時休業という過去に例のない状況に遭遇しました。感染が広がっている新型コロナウイルスへの対応は、想定外の「未知」との闘いです。世界中がワンチームにならなければ解決できない大変な事態です。そういう場面が確実に増えてくるこれからの予測不能な社会を生き抜くために、周りに惑わされず、物事の本質をしっかり見きわめ、自ら考え判断し、仲間とともに行動する力を身に付けてください。そうすれば、どんな逆境も乗り越えていけると思います。
最後にみなさんに、この言葉を贈ります。「雲外蒼天」・・・曇り空の向こうには、必ず青空が広がっている。困難の向こうには、必ず夢と希望が待っているはずです。
後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。中学校卒業という節目を迎えられ、これまでのご苦労も大きな喜びに変わられていることと存じます。最近の情勢から、本日の式の開催も懸念されましたが、卒業というかけがえのない旅立ちの儀式は、保護者の皆様に見守られることが非常に大切であると考え、本日、式を挙行し、保護者の皆様にも列席していただきました。この3年間、本校のあらゆる教育活動にご理解、ご協力をいただきましたこと、全教職員感謝しております。本当に有難うございました。そして、卒業されても、本校の教職員は、ずっと卒業生を見守り続けるつもりです。
では、卒業生のみなさん、名残は尽きませんが、本日の異例の式が、逆に一生涯の忘れえぬ記憶となり、これからの人生の糧となることを信じ、式辞といたします。
本当に、卒業おめでとう! 令和二年三月十三日 京田辺市立大住中学校 校長 伊藤眞文⑤来賓紹介 来賓として、京田辺市教育委員会より山岡弘高教育長、本校PTAを代表して古林良崇会長にご臨席賜りました。⑥卒業生のことば 3年間をふりかえり、成長したことや学年への思い、保護者・教職員への感謝の気持ちを述べました。⑦卒業記念品紹介・学校より印鑑,PTAより卒業証書用ファイルが卒業生に授与されました。・卒業生よりかんたんテントが学校に贈呈されました。⑧卒業生の歌 <旅立ちの日に>を卒業への思いを込めて歌いました。⑨卒業生退場◎最後の学活を終え、保護者の皆さまと教職員でつくった花道を通り、卒業生たちは本校を巣立っていきました。*一度も練習する機会がないまま今日を迎えましたが、とてもしっかりとした態度で式に臨めていました。卒業生の皆さん、改めて、ご卒業おめでとうございます。皆さんの前途が幸多いものになることを祈念いたします。